『富士フィルムが白黒フィルムの出荷を・・・』

富士フィルムが白黒フィルムの出荷を今年十月をもって終了する』<2018年4月9日(月)>
 白黒写真のフィルム販売を富士フィルムが今年の10月で終了する。『筆洗』(180408)は伝える。「『あの時』に使った写真フィルムが消えかかっている。最近では見向きもしなかったくせに出荷終了と聞き、とたんに寂しくなる。出荷のピークは六〇年代。その世代の方ならば、どなたにも大切な白黒フィルムの家族写真があるだろう。白黒にはカラーにない味と思い出を増幅させる色がある。『カラーで人を撮ると服を撮ることになる。白黒で人間を撮ると魂が撮れる』。カナダの写真家テッド・グラント氏の言葉という。白黒フィルムを製造する企業は他にもあり、完全に消えるわけではないが、色あせぬことを祈る」。
 (JN) 今、写真は無駄打ちばかりになっているが、その昔、写真は慎重に取っていた。撮影してプリントされるまで、時間とお金がかかった。フィルムの写真はいつまで使っていただろうか。モノクロフィルムをいつまで使用していただろうか。自分はモノクロが好きで、1970年ごろまで使っていただろうか。でも、カラーの方がフィルムから写真のプリントまでドンドン安くなり、カラー写真に写っていった。フィルムの時代が終わろうとしている今、まだモノクロフィルムがまだ一般に販売されていたとは知らなかった。今、富士フィルムのメインの商品は何であろうか。撮影用フィルムでない事はもちろんだろう。技術の進歩は日々、商品の改善を要求する。そして、過去を忘れて行く。白黒の世界も忘れそうだ。セピア色の家族はどこへ行ってしまっただろうか。