『1952年に制定された種子法が、本日をもって廃止された』

『1952年に制定された種子法が、本日をもって廃止された』<2018年4月1日(日)>
 「米の多様性をもたらしたのは1952年に制定された種子法が、本日をもって廃止された」。『余録』(180401)は日本のコメを思う。「公的機関が民間の品種開発意欲を阻害しているとの見方もある。しかし、農業試験場の予算や研究体制が縮小することを懸念する農家や研究者は多い。多額の税金を投入して培った知的財産が民間企業を通して流出し、外国企業による種子独占を招く危険性も指摘される。長い歳月をかけて米の生産技術や文化は継承されてきた。そうして得られた多様性である。失いたくはない」。
 (JN) 田園地帯を歩くと心が温かくなる。自分が幼少期には当たり前だった光景であるからだろうか。見えないところまで続く稲穂、素晴らしい。薄っすらの記憶では、田植え前に一面の蓮華であったような思い出がある。女子は蓮華の首飾りを作り、それをかけてもらう。田植えの時期は、光る水田、悪ガキは水流をいじり、怒られた思い出も。その稲穂生い茂るところに巨大団地ができ、小中学校が増え続けた。コメの繁栄は日本の繁栄でもあったのか。コメの日本は、今後、どんな方向に進んでゆくのか。あの田園地帯は身近から消え、旅のしみになった。また、夏は家族と稲穂を見に行き、またおいしいにぎやかにお米を食べたい。