『イソップの昔は考えられなかった物流網に、厄介な客も・・・』

『イソップの昔は考えられなかった物流網に、厄介な客もまた便乗する危険を知らねばなるまい。』<2017年6月20日(火)>
 神戸のヒアリ騒動について、「春秋」(170620)はイソップのアリさんの話から入る。「川に滑り落ち、ハトが投げてくれた小枝にはい上がって命拾いしたアリ。そのハトが男に殺されそうになったとき、アリは男の足をかんで恩義に報いるのだ。いつもこの昆虫は、憎めない存在として語られてきた。南米原産で強い毒を持つヒアリがはびこっていたら、物語もずいぶん違っていただろう。国立環境研究所はかねて『侵入・定着すれば甚大な被害をもたらす』と警告していた。イソップの昔は考えられなかった物流網に、厄介な客もまた便乗する危険を知らねばなるまい。」
 (JN) 日本は検疫がしっかりしていると思ったが、そうでもなさそうだ。海に囲まれているので、土地のつながっている国に比べれば安全ということだけで、荷物の中身を確認するのはそう簡単なことではないようだ。港は結構、わからぬものが入ってきているのであろうか。今回のヒアリの侵入はどうなっていたのか、十分な検討を願う。その前に、撲滅しないと、日本にも蔓延ることになれば、被害者が多発することになる。ヒアリにあってヒヤリとするなんて言ってられない猛毒がある。話によるとこれがヒアリだと簡単に見分けがつかないというから面倒である。子供たちが野原や公園で遊ぶ際、このかわいいくないアリさんに刺されないよう、万全の態勢で調査・駆除を願う。