『ますます必要な外交における平静、機嫌よさ、忍耐だ』

『ますます必要な外交における平静、機嫌よさ、忍耐だ』<2017年4月5日(水)>
 韓国を留守にしていた日本の駐在大使が戻る。その理由は何であろうか。否、なぜ日本に戻ってしまったのか。「春秋」(170405)は居合の達人の話を持ち出す。「留意すべき点は『刀を鞘に収める際』と。日本が大使の帰国という刀を振りかざしていることさえ、もはやだれも気にとめていないのかもしれない。居合の名人上手が目指すところは、刀を抜くことなく相手を制し、さらに和合へと導く道だと聞く。」また、「余録」(170405)は、「交渉という仕事にとって、相手の不愉快な行動への怒りは禁物のようである。行動の利害得失は冷静に計算すべき外交である。次期政権下の日韓関係も当面は感情的な対立によって揺らぎ続けよう。北朝鮮の挑発や米トランプ政権の出方など不透明さを増す東アジアにあって、ますます必要な外交における平静、機嫌よさ、忍耐だ」と。
 (JN) なぜに日本は韓国から駐在大使を帰国させたのか。会話があってこそ外交が成り立つ。というより、私たちの存在は、そこに居て、そこで活動することである。誰が指示したか、大使に権限を任せ粘り強い交渉をさせることしか考えられないである。尻を捲るのは何も手立てがない場合であり、それは無策である。将又、強い者には軽率に直ぐにすり寄ったり、この政権はバランスが悪くないか。記者の質問に答えられずに感情的になる方もいるし、国民としては心配である。政府の方々の冷静な行動を求む。