『「見えない洪水」の中、話の真贋を見極める目が問われる』

<2017年1月30日(月)>
『「見えない洪水」の中、話の真贋を見極める目が問われる』
 工学博士の糸川英夫さんたちは、「情報があふれる社会に潜むあやうさを『ケースD・見えない洪水』という近未来小説にまとめたのは1979年」。「春秋」(170130)は、「見えない洪水」の恐ろしさを伝える。「大統領から一般のネット投稿者まで、あからさまな嘘を連発する人が増えて受け手が『嘘慣れ』し、事実が何かなどどうでもいいと感じ始めることかもしれない。糸川さんらは見えない洪水への対抗策の一つに『高水準の教育に支えられた人々の情報選択能力』を挙げた。話の真贋を見極める目が問われる。」
 (JN) 糸川博士と言えば、逆転の発想、ペンシルロケット、そして今世紀では小惑星イトカワを発想する。日本のロケット開発の先駆者は、常に未来を見つめていたのか。博士はその頭脳で、様々な情報を発信してきた。今では、そのような頭脳がなくとも、情報発信は、一介のサラリーマンから米国大統領まで勝手気ままに行い、情報の洪水を作る。しかも、自由にお話を作れるから、何を信用して良いものか。一介のサラリーマンも、そこは嘘のない発信をしねければならない。でも、そう心がけても、持ってきた根拠情報が嘘であると、嘘つきになってしまう。嘘と他人の悪口は人気があり、それが蔓延してしまう。また、大新聞で誤った情報を出すこともある。洪水に足を取られないためにはそうすれば良いのか。嘘を発信で北も糸川博士のような頭脳を持ち合わせていない私たちには、嘘がわからない。逆転の発想を読み直してみようか。