『朴大統領にとって本当の「友人」だったかどうか』

<2016年11月1日(火)>
『朴大統領にとって本当の「友人」だったかどうか』
 山崎豊子さんの小説には権力者の黒幕が付き物。現実に韓国の大統領にも黒幕がいたと「筆洗」(161101)は述べる。「フィクションの世界なら、物語に緊張と不気味さを与える存在となろうが、実在するとなれば、国民は黙っていまい。その人物は朴槿恵大統領をあやつっていたのか。韓国政界が大揺れである。母を亡くした孤独な若き日に出会った友人と聞く。しかし大統領にとって本当の「友人」だったかどうか。」
 弱みを握られると、あるいは心支えを支配されると、どんな人間でも、それに逆らうことができず、そこから逃れるのは難しいのか。そのようなことが何故に起きてしまうのであろうか。心の隙間に、危険なものが入り込んでしまう。或いは持ちつ持たれつなのであろうか。愚かな一般大衆だけでなく、国の代表者も、後ろでコントロールをされてしまう。今回の朴大統領、これを好機にできるか、或いは更なる弱みが出てくるのか。どれだけ、この黒幕と不当なことをしているのか。現役中は踏ん張れるかもしれないが、期を終えると韓国の大統領は悠々自適には暮らせない。(JN)