『テロは間違っている。戦い、克服すべき相手は我欲』

『テロは間違っている。戦い、克服すべき相手は我欲』
 「過激派組織『イスラム国』(IS)はラマダン期間中のテロを呼び掛けているという」。これについて「春秋」(日経/16/6/21)は、「暴力を用い問答無用で自分の主張を押しつける身勝手な姿勢にあるように思う」と。そして「相手の立場を理解しようとせず、力ずくで封じ込めるような土壌が日本でも広がってはいないか。『異文化』だと思っても実際に触れ、話を聞けば『なるほど』とうなずくことは少なくない。努力を怠ってはなるまい」と。
 どんな所にもテロリストは存在する。イスラムに限定してのことではない。それぞれの文化において、テロは起きる。そして、どんな文化の中でも、無差別なテロは許されない。否、テロ自体、その目的のために暴力により相手を殺傷する行為は許されない。また、イスラムの文化をテロ文化と考えてもならない。互いに理解する心無くしては、無用な暴力行為が繰り返されるだけである。そして、「戦い、克服すべき相手は我欲」である。(JN)