『自治体も、保育施設の確保に懸命に取り組む。しかし・・・』

自治体も、保育施設の確保に懸命に取り組む。しかし施設や制度を支える私たちの心持ちはどうだろう』
 保育所等の不足を何とかしたいが、なかなか進まない。これについて、「天声人語」(朝日/16/6/20)は、「施設や制度を支える私たちの心持ち」を問題としている。「全国の主要な82自治体を調べたところ、7自治体13園で、『子どもの声でうるさくなる』ことや交通量の増加などを理由に反対される。迷惑施設のように扱われているなら悲しい。仏をつくっても魂が十分入らないのは寂しい。いや、魂がなければ仏づくりはままならないと言うべきか」と。
 子どもは宝物である。その宝物を守るためには、様々な努力が必要である。何せ、育てるのに手間がかかる。その手間を惜しんではならないし、それはそれぞれの事情で対応が異なる。そして、子供のあるなしに関わらず、皆で工夫をしなければならない。何とかしようというみんなの心で、宝を育てねばならない。それがいま日本では弱い。なぜに、日本にいる者は、未来に夢を見ず、今の自分の環境を必死に守るようになってしまったのだろうか。(JN)