『けちを俗に「六日知らず」という』

『けちを俗に「六日知らず」という』
 「吝嗇を笑う落語のまくらに、けちは日にちを指を折って勘定するとき一度握ったら放さないから6日以上は数えられない」とある。「余録」(毎日16/6/7)は、「寄席は客が金を払っても吝嗇家を笑いたいということか。今なら寄席に行かなくても、しばしば開かれる記者会見で自分の金を使いたがらない知事の話を聞ける」と。そして、「この手の公私混同が寄席の小噺のたねのようにされ、ここまで世人の興味と関心を盛り上げた現実を見くびってはいけない」と。
 自ら「極めて恥ずかしい行動をとってきた」知事はいらない。「違法ではない」ということが問題ではない。「違法」であったらさっさと塀の中に入っていただくのであろう。「六日知らず」の「恥知らず」である。でも本当に、恥ずかしいと思っているのか。指摘されなかったら、恥ずかしくなかったことになる。皆に知られなければ、「極めて問題の無い行動」であるのか。これは「恥知らず」である。不起訴になったら元気に出てきた議員もいるし、私たちは善くもこんな人物を選んでしまったものである。(JN)