『新しい判断』

『新しい判断』
 「『新しい判断です』。いま、ちまたでネット空間でこういうジョークがはやっている」と、「春秋」(日経/16/6/6)は、「今年の流行語大賞に入るのは間違いなし、なんて声もあると。沈みゆく船のなかでの舞踏会ではないのか……。人口減、少子高齢化がこんなに深刻な時代だ。世間の考えだって昔と同じではない。将来不安を拭うためには何が必要か、じつは有権者も気づきはじめていることに気づいた方がいい。そういう『新しい判断』をこそ期待したいのだが」と。
 「新しい判断」をするのは結構だが、過去の約束を反故にするのはいかがなものであろうか。それに、収入源の一つを断ったということは、その収入分を使えないということである。それなのに、お約束のことを実行できるのであろうか。当方の理解力が悪いためか、新たな収入源が確保できたのであろうか。それとも、次にまた「新しい判断」が待っていて、保育や福祉への支援は先送りしますとなるのであろうか。それとも、アベノミクスが効き目を発揮して、好景気になり税収入がアップするであろうか。とにかく、「新しい判断」というシャツに着替えても、中身は変わらない。(JN)