『民衆に笑顔を振りまく傲慢の後から、たちまち戦争・・・』

『民衆に笑顔を振りまく傲慢の後から、たちまち戦争がやって来る』
 「自分を過信し、神をも恐れぬほど傲(おご) り高ぶる。こういう状態をギリシャ語でヒュブリスという」。「天声人語」(朝日/2016/3/18) は、大臣たちのお粗末をギリシャ神話から表現する。「大臣の座を射止めた政治家が、我が世の春を謳歌しても不思議はない。大勢の官僚に世話を焼かれ、警護官がつき、常に言動が注目される。しかし、そこには同時に、ヒュブリスという落とし穴が待 ち構えていることも確かである。少し前の丸川環境相の発言を思い出す。今度は林経産相、石破地方創生相ら、他の閣僚の失態も続く。得意淡然の戒めを守るのは難しい」。
 愚かな者は御調子に乗り、墓穴を掘る。人によりそのレベルは様々だが、傲り高ぶる。ちょ いと一つ、首を出しただけで、天下をとったつもりになる。自分の周りの全てが自分のもので あるような錯覚に陥る。能力が低いものが大臣になったら有頂天である。周りはこう言う「先生のおしゃる通りででごいます」。「愛い奴」とやってしまう。傲慢にしてないつもりでも、罠にはまって行く。能力がないと突っ張っても退い ても駄目である。顰めっ面しても笑顔でもだめである。針すなお氏の防止マスク(朝日新聞160221)も通用しない。さて、あなたや私は、大丈夫であろうか。(JN)