『顔を忘れ、名前を聞いても分からないとき、・・・』

『顔を忘れ、名前を聞いても分からないとき、当時のあだ名を聞いた途端、誰だか思い出す』
 「あいつ『ウルトラQ』のM1号に似てないか…」、「筆洗」(東京新聞/2016/1/4)は、年始の帰郷に合わせての同窓会、「あだ名の全国共通化現象」である「ウルトラQ」の放映開始はちょうど五十年前の一九六六年一月であることを紹介する。そして、「五十をとうに過ぎ、定年がそろそろ視野に入るオジサンが今も「あいつ『ウルトラQ』のM1号に似てないか…」などとやっている。その世代への影響力を知る一方、時の流れに嘆息する。」
 テレビは、白黒の世界であった。記憶は定かではないが、もう、カラーテレビが出ていた時代であろう。しかし、我が家のテレビは、白黒であった。結構、その白黒ゆえ怖かったイメージもあり、そんなに真剣に見ていなかったのか、ウルトラマンほどの記憶がない。そんな中でも、印象的であるのがなんといってもオープニングであったろうか、ウルトラQの文字が現れるあのシーンが頭に焼き付いている。そして、大相撲やプロレス好きの子供であった私は、ウルトラマンのアクションに引かれる。(JN)