「おしりだって、洗ってほしい」

「おしりだって、洗ってほしい」
 「戸川純さんの呼びかけが多くの日本人の度肝を抜いた1982年、あれから30年あまり。日本のトイレは変わった」と日経「春秋」(2015/7/10付)。「国連は6日、2000年の国連サミットが採択した『ミレニアム開発目標』の達成状況について発表した。その中で『安全な衛生施設』の整備は目標に届かなかったという。快適な公共トイレを増やそうと、有村治子女性活躍相。自ら『トイレ大臣と呼んでもらっていい』と語るほどの、熱の入れよう。望むらくは、日本だけでなく世界中の人々が快適で安全なトイレを使えるようにしていきたい。世界のどこでも、おしりを洗ってくれる仕組みがあるような時代を、思い描く。」
 その昔は、トイレのことなどそんなに気にかけていなかった。住宅においての金のかけどころが違っていた。というより、トイレに気を使う余裕もなかったのか。知らぬ間に、自宅だけでなく、職場、そして公共施設も、洋式のウォッシュレットになっている。若者の中には、ここで食事をする者がいるくらい、衛生的になってきた。とにかく、自分の身体で思うに、年を取ると、和式より洋式の方がありがたい。そして、お湯が出る。大袈裟だが幸せである。この感覚をあらゆる人類に行き渡るようにしたい。そのためには、世界中のインフラ整備がなされることである。最低限の電気、上下水の完備である。日本国は、戦火のバックアップをするより、こういったインフラへの支援を展開し、皆のお尻を洗えるようにしましょう。(JN)