利器を凶器に変えて傷つけあってきたのが人間

利器を凶器に変えて傷つけあってきたのが人間
(日経「春秋」2015/4/24付) 種々雑多なオモチャが並んでいる売り場に、ドローンはいた。首相官邸の屋上に落下したドローンは、「模型飛行機」であることに変わりはない。なんと容易に、テロは実行可能なことか。目にものを見せられて背筋が寒くなる。規制に走ればイノベーションの芽を摘むという声もあるが、こんどの事態を前にして手をこまぬくのは許されまい。さすがに政府も危機感を強め、大急ぎで法規制を考えるという。玩具売り場なんぞでは気軽に買えなくなるかもしれないが、かりにそうしても、邪悪なこころみは封じ込めがたいのが業腹だ。せっかくの利器を凶器に変えて傷つけあってきたのが人間である。そんなわれらの手にあるドローン、飛ばし方がつくづく難しい。
(JN) ドローンがどうした。フランスの俳優が何かしたのかと思ったら、模型飛行機がコッソリ、首相官邸の屋根にいたと。常に、警備の厳しい付近、間抜けな話だが、頭上は無法状態なのか。米国でも、国会議事堂近くを有人飛行物体が飛んできたという。人間は、目の高さ以上は、注意が行き届かないのであろうか。子供のころの21世紀の未来では、自家用車も空を飛んでいたが、この交通整理は大変そうである。地面同様、決められた場所を走るようなルールが必要なのであろう。お小遣いがたまったら、遊んでみたい模型飛行機、今後は、どんな規制がなされるかわからないが、どんどんその利用方法は広がり、便利になるのであろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO86083930U5A420C1MM8000/