旅の恥はかき捨て。お伊勢参りに出かけた…

旅の恥はかき捨て。お伊勢参りに出かけた…
(毎日「余録」2015年04月20日) 旅の恥はかき捨て。「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」でお伊勢参りにもあるように、長く日本に根付いたことわざだ。日本人観光客のマナーは向上したが、インターネットやスマホの普及で不作法や不心得な行為が写真に撮られ、世界に流れる時代でもある。とても「かき捨て」にはできない。中国では近年、海外旅行客の身勝手な行動が論議を巻き起こしている。昨年、海外に出かけた中国人は初めて1億人を超えた。スケールも桁違いだ。今月、東京で開かれた日中韓観光担当相会合ではマナー向上などを念頭に「観光交流の質の向上」を盛り込んだ共同声明が発表された。交流が摩擦を高めては元も子もない。中国にも「入郷随俗」(郷に入れば郷に従え)ということわざがある。日本も生活習慣やルールの違いなど情報提供に協力し、トラブル解消につなげたい。
(JN) 旅でなくとも、通勤電車でも、これでいいのかという事がある。お互いにそれぞれ常識が違う、それが私たちである。その昔は、庶民の行動範囲は限られており、それぞれが常識の範囲であった。それが、自分はそんなに広範囲活動をしなくとも、外からどんどん土足で人が入って来るから、対策をしなければならない。一般的なということはなかなか基準が明確ではない。お互い様で、お互いの存在を認めて、生活しやすい環境を作って行きたいものである。村の構成員でない者には、それなりに配慮をしたいが、どうしても、我慢ならぬことがある。そこに、排除の考えが出てしまう。これを自分は如何に克服できるのか。お互い一時の恥で、一生の友を得ることもできると考えよう。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150420ddm001070192000c.html