本との出合い方をガイドする「次の本へ」(苦楽堂編)

(日経「春秋」2014/11/24付) 「2冊目の本とうまく出合うには、どうしたらいいんだろう」。そんな悩みを抱えている高校生が案外多い。東日本大震災の被災地で、高校生に将来の夢などを取材しているときの雑談からだそうだ。学校の課題図書や朝の読書運動などで、気になる1冊と出合う機会はそこそこある。しかしその次に読む本を自分で選ぶ方法がわからないのだという。何とかしたいと思い、本との出合い方をガイドする「次の本へ」(苦楽堂編)を先日出版した。作家や経営者、学者など84人が本を2冊ずつ推薦している。全国学図書館協議会などの今年の調査をみると、1か月間の平均読書冊数は小学生11.4冊、中学生3.9冊、高校生1.6冊。小中学生は10年余りでほぼ倍増したが、高校生は足踏みが続く。子供向けの本を卒業し、大人と並んで本を選び始める時に戸惑うのか。向上心をそがぬよう、大人たちはしっかり手伝いたい。
(JN) 読書は、押し付けられてもする気にはならない。如何に、未知の世界への興味や頭の中での想像の面白さを本によって味会う機会を作らねば、自分から動かなければならない読書は、労力がいるのでゲームやテレビに負けてしまう。当方、本を読むのが苦手で、中学生までは、その習慣はなかった。高校生になり、電車での通学になり、その間に本を読むことを覚えた。そのことは、ゲームが無かったから良かったのであろう。いま高校生だったら、本を読まなかったかもしれない。そして、今でも、本を読む場所は限られていて、誘惑に弱い当方は、電車の中、図書館及び喫茶店以外では読書をしない。もっと楽しいことが世の中には沢山あるのだから、読書などしないのである。さて、これでは読書の進めにならないが、子供たちには、受け身のゲームやテレビから如何に解放してやるか、それを実行すべきであると考える。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO80076770U4A121C1MM8000/