地方創生、人口維持、観光客誘致・・・・・・・

(日経「春秋」2014/10/4付) もしも世界が日本の街づくりをまねしたら? 東洋文化研究者のアレックス・カー氏がそんな発想で合成写真を作り、近著「ニッポン景観論」に掲載している。例えばイタリアの港町ベネチアでは、小舟の行き交う運河が埋められ4車線道路になり、標識や看板が並ぶ。他の街も同様だ。荘厳な寺院の前に大型バスがずらり。伝統建築の一部も駐車場に。街角の彫像を「禁煙」「登らないでください」などの注意書きが囲む。地方創生の名のもとに、人口維持や観光客誘致などに向けて、これからさまざまな手が打たれることになりそうだ。自分たちの住む街や地域の魅力を高めるために、本当に効果のあることは何か。観光振興のノウハウは世界で進化しており、日本は後れをとっているとカー氏は説く。予算を使うなら、新しい施設より建物の再生や景観を損なうものの撤去に使うべきだ、とも。
(JN) 古く昔から残っているものは、それが様々なことからそれぞれに素晴らしいから残っている。しかし、現在の生活において利用するには不便なものであり、そこにいる者として新しくして行きたい。それは、その場所その場所において、有機的にバランスが取れているものであり、新旧建築物が混在するとおかしなものである。そこをみんなで知恵を絞り、維持して行きたい。また、地方創生とか、補助金に頼ってい良いのか。自分たちで考え、資金を確保したい。勿論、国も、垂れ流しではなく、良い提案に対して資金英除するのは良いであろう。観光客もその維持へは協力すべきであり、足を踏み入れたものは維持費を支払うことへの喜びを持つようにしなければならないだろう。我々一人一人が、考え、行動しよう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO77958140U4A001C1MM8000/