つまりは国の経済をどう鍛えていくか、厳しいトレーニングの献立表だ

(日経「春秋」2013/6/14付) 久々にカルシウムたっぷりのサプリメントを並べられた気がする。国の経済財政政策の基本だという「骨太の方針」がまとまり、きょう閣議決定される。「骨太第1弾」をつくったのは小泉純一郎氏首相人気も相まって、その年の流行語大賞にも選ばれている。つまりは国の経済をどう鍛えていくか、厳しいトレーニングの献立表であり、将来は筋骨隆々の肉体が待っている。そんなイメージだったのだ。それから12年。魅力に欠けるのは時の移ろいで流行語の賞味期限が切れたせいばかりではない。骨太の国をつくるための栄養は経済成長、運動が財政規律ということになろう。誰しもつらいトレーニングよりは栄養の方に心が傾く。その先には、骨太とは似て非なる肥満が待っている。
(JN) 人も財政も、サプリメントより、日々の暮らしを注意することが大事ではないか。生活習慣病が大病につながる。まさに、わが日本の財政は老化と赤字だらけのメタボ状態になっているのではないか。健康になるには、生活のリズム、バランス良い栄養摂取及びトレーニング等であろうか。では国家財政におけるトレーニングとは何であろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO56188290U3A610C1MM8000/