日本語は恐るべきスピードで変わっていくのかもしれない

(日経「春秋」2013/4/30付) 辞書をつくる人々を描いた映画「舟を編む」、気になる言い回しに触れるたびカードに書き込んでいくのだ。新語や若者言葉をどこまで載せるべきか。辞書づくりに携わる人は大いに苦心しているに違いない。「春秋」でも先日、「真逆」という言葉に、読者からのお叱り、まだ市民権はちょっと……とのご指摘である。新しい言葉や言い回しがどんどん生まれては世の中で試されていく。辞書は男性視点になりがちです――。映画の原作となった三浦しをんさんの同名小説のなかで、監修の先生が言う。だからもっと多様な立場を反映させた辞書をつくろうとするのが、この物語だ。女性の社会進出が進み、外国人が増え、日本語は恐るべきスピードで変わっていくのかもしれない。したたかな生き物である。
(JN) 世界は遥か昔、人類の発生より地球上で移動を繰りかえしていた。日本は移動の終点であったのか。縄文人弥生人もここに定住した。その後、大陸の端にある島ゆえか、この国には大陸に比して民族の交流は少なく、多様性が少なかったのか。それが技術の発展と資本主義の拡大により、日本の男が島国根性で威張っていられなくなったよだ。言葉の多様化はその表れか。グローバル化世界の中で、高齢化社会の日本はどのようにしたたかに生きて行くのであろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO54517100Q3A430C1MM8000/