秋霜烈日

  • (日経/春秋 2012/7/19付) 検察の取材で、名前と肩書だけの名刺を何度かもらったことがある。外の人の意見を聞くつもりはないので連絡先は不要、という意味だったのかもしれない。信頼回復が最大の仕事となった検事総長20日付で交代する。組織をいじり、チェックを強める改革メニューを並べて終わる話ではない。

「正すべきは正す。たとえ国破れても、法を執行する」。「秋霜烈日」のバッジ、その厳しさで自らを律しているのか。国民はじっと見守っている。新しい検事総長法務省勤務が長く、旧庁舎に由来する「赤レンガ派」、今の総長は捜査部門一筋の現場派だ。世間の大半は「検察に不信感を抱いている派」か、「不信感を抱いているが、わずかに再生に期待している派」であろう。
=>(JN)検察は何のためにあるのか、そのことを表に出し、それに向かって仕事をしてほしい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43893640Z10C12A7MM8000/