空耳アワーのような会議はご免である。

  • (日経/春秋/2012/5/24付)

誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる――。タモリさんの番組の「空耳アワー」はもう20年も続く。空耳を誘うのは、ドラマ仕立ての映像の力だろう。ギリシャパパデモス前首相が「ユーロ離脱が準備されている」と発言したという。前後の文脈を無視して報じられたのだろう。とはいえ金融市場には、意識が向いた方向で言葉を解釈する習性がある。財政の異常が判明してから既に2年半。欧州の指導者は何度も集まり、対策を示すが、危機は一向に去らない。市場が政治家の言葉を信じなくなり、いいかげんにスッキリしたいといういささか乱暴な気分が広がっているのが気がかりだ。空耳アワーのような会議はご免である。
=>(JN)ヨーロッパのためと言い自国のことを、国のためと言い自分の政党を。空耳ではなく、耳鳴り頭痛となってしまう。
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E3E5E5E2E6EBE2E0E6E2E7E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D