酒はのめのめ、のむならば

  • (日経/春秋)酒はのめのめ、のむならば。福岡に伝わる「黒田節」は、400年以上も昔、母里(もり)友信は、黒田官兵衛・長政親子に仕えた武将だ。ある時、長政の使者として福島正則邸を訪れたところ、正則から酒を勧められた。大盃(たいはい)に注がれた酒を飲み干せば何でも望みの褒美を与える。正則はこう誘った。母里は役目を理由にいったんは断ったが、黒田武士は酒に弱い、などと挑発されて、何杯も飲み干した。そのうえで、正則が豊臣秀吉から拝領した名槍(めいそう)「日本号」を褒美として手に入れた――。関ケ原の合戦の後、黒田家は筑前、つまり福岡を与えられた。その福岡市の高島宗一郎市長が、市役所の全職員に対して、1カ月間、自宅の外では禁酒するよう要請した。飲酒による職員の不祥事が相次いでいるためと。酒が自動車を凶器に変える時代。心機一転、気を引き締める機会になればと思う。いい大人が酒に打ち勝てないようでは「黒田節」が泣く。

=>(JN)酒に弱い、呑まれてしまう我が身。反省の山である。自分の運転を気をつけたい。
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E3E5E0E5E7E2E2E0E1E2E7E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D