長寿を享受する人自身が身を処す術を考えねばならない

  • (日経/春秋)天皇、皇后両陛下が火葬を希望し、あわせて葬儀を簡素にするよう求められているという。「天皇の遺言」、その意志とは、平成の次の時代を生きる人々に負担をかけまいというお気持ちだと推察する。生物学者本川達雄さんは、動物にとっては長生きより子孫を残すことが大切だと言い、続く。「団塊の世代が社会の重荷にならず次世代を生かし育てられるよう、率先して利他の生き方をしていかないと」。上の世代の両陛下が「率先」する姿が見えてくる。長寿を寿(ことほ)ぐのは当然。一方で、長寿のツケを次の世代に回してはいけない。長寿を享受する人自身が身を処す術(すべ)を考えねばならない。決断の裏にある両陛下の覚悟を思う。(12・4・28)=>職場においては長寿者が人件費の重荷になっている。覚悟を以て改革を行う必要がある。

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E2EBE2E4EAE3E2E0EAE2E6E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D