「何ものをも恐れず、良心のみに従い職務の遂行に当る」

  • (日経/春秋)ストーカー規制法ができたのは12年前のことだ。きっかけは埼玉県桶川市で女子大生が殺害された事件だった。このときの教訓は、いったいどこへいってしまったのか。今度は千葉県警である。警察に寄せられる相談はストーカー関連だけで年間1万8千件に上るが、多忙は理由にならない。事件ごとに展開を考えて優先順位を決め、足りなければ組織で補い合い対応する。それがプロの仕事というものであろう。警察法は、警察の責務について「個人の生命、身体、財産の保護」とうたう。また、警察学校で「何ものをも恐れず、良心のみに従い職務の遂行に当る」と宣誓した晴れがましい日の記憶があろう。私たちはその思いに信頼を寄せ、捜査権を委ね、拳銃を預けている。=>(JN)一部の者のためにという考えもあろうが、警察はそれではこまる。信頼なくして成立しない警察。また人間味も必要な警察。がんばってほしい。

(12・4・26)
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E2EAE2EAE0E4E2E0E4E2E6E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D