完璧なものは無残

  • (日経/春秋)将棋の王座戦20連覇を目指した羽生善治さんの記録が「19」で止まった。年間200本安打、イチロー選手の記録が「10」で途切れそうである。「三割だけうまく行けば評価される商売は他にありますか」と長嶋茂雄さん。打撃はそれだけ難しい。羽生とイチローはもう自らが築いた数字を塗り替えることはできないだろう。開高健は「完璧なものは無残だっていうじゃない」と書いている。記録はいつか途切れる。途切れてこそ二人の輝きが増す。
  • (日経/社説) ◆復興増税の規模を抑える不断の努力を。◆中国にらむ日比「戦略」関係。