果てのない円周率のように 240314

 数学の日に『あぶくま抄(240314福島民報)』は政治の難題に思う▼円周率にちなみ、数学の日。正確には3.141592…と永遠に続く無理数▼導き出したとされるのは、アルキメデスは、王冠が純金かどうか、それと同じ重さの純金を用意し、別々に水槽に沈めた。王冠の方がたくさん水がこぼれ、混ぜ物が入っていると見破った▼自民党派閥の裏金問題を受けた政治不信は、国民に底深く沈殿したまま。本来、透明であるべき政治資金には、市井には見えぬ特別な「混ぜ物」が含まれていたのか▼政倫審はきょう、参院に場が移る。闇に包まれた裏金の真相が完全解明されなければ、政権浮揚という難題の答えは、いつまでたっても見えてこない。果てのない円周率のように。
 (私たちの)思いは疑惑は深まるばかり。πのごとく、キックバックというパイはどこへ。割り切れない。消える数字で計算不可能か。当人は、自分は法を犯していない。それをここで改めて申し上げていると。では、政倫審に出てこない人は、自分が正しいと言えない人か。何とも無理数である。

*画像はnhkテレビ24年3月14日11時20分ごろの映像より。