梅に鶯、政治にカネ 240204

 きょうの立春に『明窓(240204山陰中央新報)』は思う▼<雪解や春立つ一日あたたかし>(正岡子規)▼ウグイスには「春告鳥」の異称、春になると産卵のため沿岸に近づいてくるニシンやメバルは「春告魚」。魚へんに春と書くサワラ(鰆)も瀬戸内などでは「春告魚」らしい▼「百花の魁」、全ての花に先駆けて咲く梅の別称は「春告草」。「梅に鶯」のことわざは、ふさわしい組み合わせや仲の良い間柄の例えに使われる▼そんな春だというのに、興ざめなのは政治の世界だ。懲りずにまた「政治とカネ」の問題が繰り返された。田中角栄元首相は「数は力、力は金だ」と言ったそうだが、いいかげんに改めないと「梅に鶯、政治にカネ」と揶揄されても仕方ない。
 (我が)心、梅の香りに和む。昼間の時間が長くなり、心明るく、午後緒の散歩。お日さまよ、もっと闇を照らし、政治を明るくして欲しい。いや、これは人間が自ずから正していかねばならぬこと。特に政治家は自らの行動に責任を持たねばならないはず。叩けば埃ではなく、誇りを持ってほしい。