『#ゴキブリの能力』

『#ゴキブリの能力』<2022年9月11日(日)
 ゴキブリを操る。『編集日記(220908福島民友)』はその活用を思う▼エメラルドゴキブリバチは、自分より大きいゴキブリだけを襲う。襲って素早く針を刺す▼しびれからさめた獲物は、操られるように歩いてハチの巣穴に入り、体に付けられた卵がふかするのを待つ。最後は幼虫の餌になり、その役目を終える▼自在に操るのは、ハチだけではない。理化学研究所などのチームがゴキブリの背中に薄くて軟らかいフィルム状の太陽電池を取り付け、無線により遠隔で感覚器に電流を通し、動きを操ることに成功した▼将来的には小型カメラやセンサーを装着し、人間が立ち入れない場所での捜索活動などに活用できると期待されている▼ハチと違い、優れた能力だけを活用できれば嫌われ者への認識も変わるだろう。
 (私達に)嫌われてきたゴキブリが、一躍、スターか。あのスリムな身体、狭いところにどんどん入って行けるね▼「救助ゴキブリ太郎、お手柄」なんて、新聞に載るのか▼或いは、小さな宇宙船で、惑星間を行き来するか。火星への第一歩はゴキブリの右第一足か。今後の更なる研究の進歩を願う。
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*画像は22年9月7日の朝日新聞(夕刊)より。