『大事な言葉』

『大事な言葉』<2020年8月5日(水)>
 言葉が戻って来ない。山下洋輔さんは『あすへの話題(200801日経夕刊)』で語る。英語圏ではちょっと肩が触れても「イクスキューズ・ミー」、フランスなら「パルドン」、ドイツでは「エントシュルディゲン」、互いに出る。日本でリュックを担いだ男がぶつかってくる。思わずこちらが「あ、すみません」と言うが、むこうは無言。日本は言葉を戻す習慣が無くなったのか、それとも無かったのだろうか。礼儀の国では、「失礼しました」「どうぞお先に」「おけがはないですか」等あったはず。遭遇者は「無知蒙昧の礼儀知らずの無教養の非国民だったのかとは考えたくないので、リュックの男女はよろしくね」。
 (JN) コラムを読んで、自分も無知蒙昧、礼儀知らず、無教養だ、と落ち込んだ。自分は「あ、・・・」、相手の届くように返事をしているだろうか。お返しが弱いのである。眼・首の角度、右手の動きで声が弱い。これはいかんですね。大声ではまずいが、「どうも、こちらこそ」ぐらい、聞こえるようにせねばならない。一言で良い。反省のリュックの男である。
#言葉を戻す
#すみません
#Entschuldigen
#Pardon
#Excuse Me

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