『「正義」を振りかざす風潮』

『「正義」を振りかざす風潮』<2020年4月26日(日)>
 自粛の中、それを守らぬものについて、警察への密告が増えている。これについて『筆洗(200426)』は思う。「井上ひさしの『きらめく星座 昭和オデオン堂物語』・・・物のない時代。幸運にも手に入れた牛肉を前に家族らが考え込む。すき焼きをしても大丈夫か。匂いが近所に漏れ、暴動が起こらぬか・・・警察の出る幕ではないのだが、文句を言わなくては気が治まらなくなっているのか。徳島などでは『疎開』を疑い、他県ナンバーの車に対する嫌がらせ行為も報告される。自粛要請に平然と背を向ける人も嘆かわしいが、不自由な生活の中で、人々が次第に余裕を失い、『正義』を振りかざす風潮があるとすれば、これもまた恐ろしい。あのすき焼きの時代と変わらぬ。マスクなしでも息苦しい」。
 (JN) 自由に行動したいが、社会での共存のためにはルールを守らねばならない。互いに信頼とルールの枠の中で自由を得ているのだろうが、我が身を守るために、他者を排除するような行動は、自分も排除の対象となってしまう。弱い者が敵対し合う。誰かの思うつぼです。「正義」密告にあらず、困った時こそ、足を引っ張るのではなく、連帯が必要でしょう。耳を欹てて密告するではなく、良い情報を捉えて、情報交換をしていきましょう。
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#密告
#他県ナンバー車への嫌がらせ

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