『ハーンが過ごした松江の城下に、雪意が漂うだろう』

『ハーンが過ごした松江の城下に、雪意が漂うだろう』<2019年1月22日(火)>
 ラフカディオ・ハーンは松江の寒さに音を上げたと『春秋』(190122)は伝える。「明治23年の夏に中学校教師として松江に赴任したハーン・・・ニューオーリンズカリブ海マルティニークに住んでいた彼には耐えがたかったろう。次の冬が来る前の11月、セツを連れて熊本へ去るのだ。・・・やがて上京してきたハーンも震えつつ冬を乗り切ったはずだ。名作「雪女」の情景にも寒さへの畏怖がにじんでいるに違いない。・・・天気予報を眺めれば、今週は強烈な冬将軍がやって来るらしい。・・・ハーンが過ごした松江の城下に、雪意が漂うだろう」。
 (JN) ハーンというと、立机を思い出す。松江市内観光をしたとき、タクシードライバーが「外人さんは背が高いから机もこんな高い」と、小柄なハーン先生の立机をそう説明してくれた。想像だが、暖房器具が火鉢か炬燵ではハーン先生、立机での執筆も儘ならなかったであろう。さて、冬将軍のお陰で、日本海側は雪意漂うのであろうが、東京はまたもカラカラの風が吹くのであろうか。雪女ではなく、雪少女ぐらいでいい、少しでも良いから、日本海側の雪を分けてもらえないものか。風邪菌漂うカラカラの街である。