『次第に浮かび上がってきた事故の背景に不気味な「乱反射」』

『次第に浮かび上がってきた事故の背景に不気味な「乱反射」』<2018年12月20日(木)>
 「札幌市内での四十二人が重軽傷を負った爆発事故に、『筆洗』(181220)は「乱反射」という表現を用いる。これは貫井徳郎のミステリー小説『乱反射』から持ってきている。「小さな出来事や自分勝手な振る舞いが連鎖し、取り返しのつかない事態を引き起こしていく。・・・風が吹けば桶屋(おけや)がもうかるが、消臭を怠けた結果がめぐりめぐって爆発に帰結したか。事実なら、無責任な『乱反射』で亡くなった人がいないことだけが救いである」。
 (JN) 何か事件が起きた場合、その原因は単純ではない。そして、一つの事件が種々の問題を浮き出させる今回の札幌の不動産店、叩けば一杯埃が出そうである。それは、この店に収まらず全国の店舗に影響が及ばないか。今後の会社のあり方が問題になってくるかもしれない。国家行政の記録、日本大学アメフットなど、大きな問題が乱反射したが、誰か犠牲者を出して終わりにしてしまうのか。行政では自殺者を出してしまった。日本医科大学も、こんなことに発展するとは思わなかった。おかげ様で、医大のゆがんだ入試が一部発覚した。さて、今度はどちらに風が吹くのか。何時自分にお鉢が回ってくるのか。