『血中から基準値の9倍超のアルコールが検出されたという』

『血中から基準値の9倍超のアルコールが検出されたという』<2018年11月6日(火)>
 「ロンドン発羽田行きのボーイング機に乗る予定だった日本航空の男性副操縦士がフライト直前に現地警察に捕まり、裁判にかけられている」。『春秋』(181106)は言う。「なぜこんなことができたのか。不正はこんどのケースだけなのか。場合によっては、人命をあずかる日航という組織自体の『正気』が問われるだろう」。「酒臭さに気づいたクルー専用バスの運転手の通報で調べてみたら、血中から基準値の9倍超のアルコールが検出されたという。・・・乗務20時間前には飲み終えたそうだが、鯨飲するとその程度では酒気は抜けまい」。
 (JN) 互いが信用できないと、そのためにせねばならない工程が増えて、経費が嵩む。しかし、信用できる組織であっても、その中の人には越度があるので、その仕事に応じて、最低限の確認工程をせねばならない。旅客機のパイロットが酒浸りで匂っているのに、社内のアルコールチェックをすり抜けるなどあり得るであろうか。また、彼はこれが初めてなのであろうか。そんなことはなかろう。この者も会社も弛んでいる。否、人を馬鹿にした行動であり、許されざる出来事である。憧れのパイロットの誇りはどこへ飛んで行ってしまったのであろうか。飲めばパラダイス、でもその後は。悪魔の水には皆さん気を付けましょう。