『今年は大流行の兆しがある』

『今年は大流行の兆しがある』<2018年9月26日(水)>
 風疹の大流行の兆しがあると国立感染症研究所が発表。『余録』(18096)は、風疹への予防を訴える。ヤンキースエンゼルスに所属していたのカーティス・プライドという外野手は、胎児のときに母の風疹が原因でほとんど耳が聞こえなかった。「米国では1964年に大流行し、約2万人の胎児に障害などの影響が出た。それがきっかけでワクチンが開発・・・。プライド選手が生まれたのはその前年である・・・打球の音で飛距離やコースを判断する外野手にとって聴覚障害はやはりハンディだったのだろう。プライド選手は大リーグになかなか定着できずに引退した。今はワクチンもあり、感染予防の方法も知られている。妊娠中の女性はくれぐれも用心してほしい」。
 (JN) 人はそれ緒ぞれにハンディキャップを持っている。そのハンディはその人の特徴となって、その人を活かすこともあろうが、通常は辛い悩みである。できれば、ハンディを少なくしたい。『余禄』や『産経抄』で紹介されているニューヨーク・ヤンキースの選手であったカーティス・ブライド選手は、そのハンディのために他の感覚を磨き、努力を重ねたことであろう。打球の音の代わりに彼は眼で感じ取っていたのであろうか。でも、音が聞こえていれば・・・。風疹がまた流るという今、感染を防ぐために、早めの対応をしたい。自然の恐ろしさは、様々なところにあり、想定できることはきちんと対応したい。私たちは、過去を見て未来のための努力をして行かねばならない。