『私は月に行くことにした』

『私は月に行くことにした』<2018年9月20日(木)>
 前沢友作氏は、ロケットの全席を買い取り、月周回旅行をするという。『余録』(180920)はこれに思う。その昔、シラノ・ド・ベルジュラックの物語は「朝露を集めていくつものガラス瓶に入れ、体の回りにくくりつけた。太陽が露を引きつける力で空へ上がろうとしたのだが、失敗してしまう。・・・結局、成功したのは火薬を仕込んだ矢の束を何段も重ねて、1段が燃え尽きたら次段に点火する仕掛けだった。・・・スペースX社にまだ有人飛行の実績はなく、技術開発、安全性確保など越えるべきハードルは多い。・・・もともと世の耳目を引くプランを打ち上げて資金を呼び込む話題先行型の民間宇宙計画である。盛り上げた話が意外な上昇力を示すのか、露と消えるのか。シラノもびっくりの21世紀月旅行の朝露方式である。
 (JN) 月世界旅行がいよいよやってくるのか。1969年に見た映画では、2001年に行けるかと思っていた。現実でも、アポロ計画では、「人類にとっては偉大な飛躍」を遂げたので、21世紀早々にはと期待していたが、なかなか進まなかった。それがいよいよ一般人が旅行できる。否、資本と勇気の有る者がその可能性を持ったということであろうか。私は、資本も勇気もないが、行けるなら行ってみた。あと20年ぐらいで、よれよれの爺さんでも行けるようになるだろうか。無理なら最後は、棺桶に入って飛ばしてもらおうか。周りには朝霧を入れてもらおうか。しかし、私は何で月に行きたいのであろうか。具体的説明は難しい。バカな男のロマンであろうか。これは彩芽さんには理解できないであろう。更に、心は銀河の彼方へ。