『人への思いが人を現場へと突き動かす』

『人への思いが人を現場へと突き動かす』<2018年9月9日(日)>
 「『雨ニモマケズ』、この詩は、東日本大震災の被災地に駆け付けたたくさんのボランティアが胸に刻んだ」。『余録』(180909)は、「被災者のために少しでも力になりたい。その思いが詩と重なる。同じ気持ちで、地震の被害に遭った北海道へと向かうボランティアが増えていくだろう」と。阪神大震災は「『ボランティア元年』といわれた。作家の柳田邦男さんは著書で<人々と社会に『新しい価値観』の共有を呼びかける>動きと書いた。・・・人への思いが人を現場へと突き動かす。『病気ノコドモ』や『ツカレタ母』が支援を待っている」。
 (JN) 動く大地と動く空に挟まれている。常にその間では変化が生じている。激しい動きがあると私たちは一溜まりもない。いつもの環境に戻すことは容易ではなく、手伝いが必要だ。それが日本中で生じる。そこに私たちがいる。そこにいる者同士で助け合うしかない。でも現実は、自分のことで精いっぱいである。そんな中、ボランティアで支援を行う人たちがいる。彼らには愛がある。その愛は金銭欲や名誉欲ではない。この「新しい価値観」はなんであろうか。とにかく、愛ある人々に挟まれ、被災地は動いて行く。「雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・」。