『基地問題は沖縄だけの問題ではない』

基地問題は沖縄だけの問題ではない』<2018年9月5日(水)>
 沖縄知事選、あと1カ月を切った。「県民を分ける米軍普天間飛行場辺野古移設問題。是非が焦点となる」と『余録』(180902)は、一人語りの芝居『島口説』を紹介する。「本土からの観光客に、離島の苦しい生活や米軍統治下の土地接収など波乱の半生を語るなかで、沖縄の戦中・戦後史が浮かび上がる。初演は、沖縄返還から7年後の79年。・・・今夏、国立劇場おきなわで32年ぶりに上演された。初演から約40年たち、謝名元さんはプロデューサーと書き直しも考えたが、やめた。沖縄に米軍専用施設が集中する理不尽、なくならない基地絡みの事件や事故。『沖縄は全然変わっていませんよ』。・・・先月末には国連人種差別撤廃委員会が沖縄の住民の安全に懸念を示した。沖縄だけの問題ではないはずだ」。
 (JN) 静かに平和に暮らしたい。そう思わぬ人もいるかもしれないが、仲間やそうでない人とも、トラブルなく皆と仲良くし、自分の生活を守りたい。何を我慢し、何に我慢できないか、探り合い、上手に生きる。そんな庶民の小さいながらも大事な願いも、あの轟音や事故がそれを無にする。これは、沖縄だけの問題ではない。こんな悪魔の使いのようなものが間近にあり、また上空を飛び回る。制空権は米軍にあり、日本国に無い。沖縄の土地や空や海は誰のものだろう。いや、日本の土地や空や海は誰のものだろう。米軍のものではない。皆のものでしょう。いつまでこの状態がつづくのか。私たち自ら人間の自由を考えねばならないと、この理不尽は永続するのではないでしょうか。