『自分の住む地域の危険を知る備えが何より大切』

『自分の住む地域の危険を知る備えが何より大切』<2018年9月4日(火)>
 1959年の伊勢湾台風により5000人超が犠牲となった。台風21号は似た進路を通る。名古屋に住んでいたきんさんぎんさんはお孫ら3人を失ったという。『春秋』(180904)はこの台風に思う。「きょう列島に近づき、今年4度目の上陸となりそうだ。あした朝にかけ、速度を上げつつ日本海を北へ進み北海道に達するらしい。通勤や出張の足に影響が出そうだ。復旧が緒についたばかりの豪雨の被災地に追い打ちをかけぬことを祈るばかりだが、記録的な暑さのフィナーレにしては、空も気まぐれが過ぎはしまいか。・・・ぎんさんの5女、蟹江美根代さん(94)は59年前の惨事から得た教訓をかつてこう語っている。『自分の住む地域の危険を知る備えが何より大切』。肝に銘じよう」。
 (JN) 自分の住む地域をどれだけ知っているであろうか。私は今住む場所については、住み始めて20年ほどの新参者である。今住んでいるところが依然どんなところであったことさえ知らない。しかし、例え半世紀住んでいようと、その土地のことはわからないであろう。代々その地に住み着き4代以上の歴史があって、その地の性格が少しわかるのであろうか。しかし、自然のダイナミズムを知る由もない。日本に住む者が総がかりで、情報を共有しても、過去の人々の経験を現代に活かしきれない。私たちは自分は大丈夫と思っているのではないか。せっかくの情報を活かしていないのは、教育の無力ではないか。自分は自分で守らねばならないという教育に欠けているのではないか。自分たちは地域の仲間と守り合っていかねばならないことをもっと意識させる。そして、その地域をきちんと身に着けることが大事だと思いませんか。