『チンパンジーの行動から学ぶ』

チンパンジーの行動から学ぶ』<2018年5月28日(月)>
 「多摩動物公園は今月で開園60周年を迎えた」。『余録』(180527)は多摩動物公園におけるチンパンジーのエピソードを伝える。「チンパンジーの「ジン」(オス)は10年前に生まれた直後、おびえる母親に育児を放棄された。独特の厳しいルールがあるチンパンジー社会で、母親なしに群れに入ることは難しい。・・・介添え役となる養母選びに始まり、その養母との見合い、同居を経て、ボス格のオスに認められ晴れて群れ入りするまで728日もかかったという。・・・飼育係の人たちは、それらが人間社会でも必要不可欠なことだと再確認させられたという」。
 (JN) 子どもを育てる方法に決め手がない。様々な環境下で、それぞれに育て方が違うのであろうし、どんな人間がベストであるのかも判断できない。素人には何とも言えないが、敢えて言えば、これは人類の永遠の課題であろう。その課題への何か一端を動物たちが動物園で与えてくれるのかもしれない。そのためには、本を読むのではなく、現地へ赴き彼らに問いかけることで何かが返ってこようか。木々に囲まれた多摩動物公園は広々として、そこで歩くだけでも気持ちが良いので、みなさん是非とも行ってください。動物園でゆったりと過ごす時間を作り出すだことで、素晴らしい時間が待っています。