『明日から連休。しばし喧噪を離れ、ふるさとで・・・』

『明日から連休。しばし喧噪を離れ、ふるさとで、近くの公園で、自分だけの青空を探すのもいい』<2018年4月27日(金)>
 「智恵子は東京に空が無いといふ、/ほんとの空が見たいといふ」。『春秋』(180427)は、お馴染みの高村光太郎の作品を出し、空そして連休へと展開する。「九段下の博物館『昭和館』で開催中の写真展『希望を追いかけて』で、改めて知った。『空が無い』東京も、終戦直後は広々とした青空が覆っていた。戦争中の写真・・・、戦後を生きる人々の顔は子供も大人も明るい。いま東京は何度目かの再開発ブーム。オフィスに商業施設に小ぎれいなビルが増え、空は狭くなるばかりだ。明日から連休。しばし喧噪(けんそう)を離れ、ふるさとで、近くの公園で、自分だけの青空を探すのもいい」。
 (JN) 昼も夜も、東京には空がなかった。逆に、田舎へ行くと、空がありすぎて戸惑った。空気自体が違い、また自然の香りがする。山へ行けば、トンボやチョウチョの塊に腰を抜かす。夜になれば満天の星空で、星座がわからない。静かな夜は、すべてを吸い込んでゆく。月明かりがないと、夜道は大変だ。そんな田舎はまだ残っているだろうか。一方、東京には空が戻って来た。空も川も青くなった。でも、田圃を消えていった。高層住宅が増えて、空は狭くなった。地上も狭くなった。仕事は遅い時間まで続き、街は眠らなくなり、静かになる時は無くなった。過労で倒れることのない都市にならないか。さあ〜て、連休は空を見に行きましょう。自然の中で、青い高いきれいな空を見に行きましょう。