『チェッカード・ゲーム・オブ・ライフ』

『チェッカード・ゲーム・オブ・ライフ』<2018年3月19日(月)>
 ミルトン・ブラッドリーさんは、リンカーンがひげを生やしてしまったために、ひどく損害を受けた。『筆洗』(180319)はある少女の手紙により、リンカーンがひげを生やし、その結果、当選を果たしたが、一方でリンカーンの肖像ポスターを作ったブラッドリーさんは、ひげを生やす前の肖像の印刷であったため、損害を被った。でも、彼は挫けず、山あり谷ありの人生をゲームにして、売り出すことに成功したそうだ。「悪いことばかり続かない。そう信じ、へこたれず、真面目にコマを進めていくしか、人の未来は拓けぬものらしい」。
 (JN) リンカーンにひげを生やさせたのがある少女の手紙であったことは知っていたが、それで損をした人がいたとは知らなかった。印刷物には時間を要するし、多量に刷らねば利益を得られない。ミルトン・ブラッドリーさんは、「リンカーンで儲けてやるぜ」と思ったろう。しかし、リンカーンあのひげの悪人面になってしまったとは、魂消たことだろう。でも挫けなかった。彼は、どんなヒントを得て、「人生ゲーム」を考え出したのであろうか。経済の発展が恐慌と不況を以て質的向上を成していくように、人の発展も挫折がきっかけであろうか。「人生楽ありゃ苦もあるさ 涙の後には虹も出る 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて」。失敗、それを活かせるか否かが能力なのであろう。