『業界は来年以降の引っ越し難民対策を』

『業界は来年以降の引っ越し難民対策を』<2018年3月18日(日)>
 引っ越しの時期である。しかし、今年は引っ越し業者の人手不足で、『筆洗』(180318)は漱石の表現を借り「尤も不愉快」な引っ越しになりそうであると。「早い段階に業者を見つけ、何とか予約できたものの、見積金額は通常の二倍近い。今さら別の業者が見つかるあてはなく、その料金をのまざるを得なかったと嘆く。どうしても業者が見つからぬ場合、最小限の荷物を自分で運び、繁忙期後に本格的に引っ越すという手もあるが、新生活が『辛生活』になりかねない。同僚は独立する娘さんの引っ越しを自分でやる決意を固めた。父親としての評価は上がろう。心配なのはその腰である」。
 (JN) いつから引っ越しを業者任せになったのだろうか。自分の引っ越しは昭和後期から始まり、業者任せになってしまったが、その昔、友人、先輩、先生等の引っ越しは、仲間が集まってやったものである。仲間には、それぞれに得意がある。細かく気がつく者、力自慢の者、口自慢の者など、皿から冷蔵庫まで、借りてきたトラックに積んで行き、引っ越し先で入りきらなくなり、まずは生活できるところの確保などとなった。なんだかわさわさと、その後、みんなで食事に行ったり、マージャンをしたり、これも仲間意識づくりであったのか。持ち物も少なかったから、何とかなったろうか。これを今やれと言われても、できません。今の日本の引っ越し問題、これは日本社会がこの時期に集中して動きがあるのが問題でもある。これを変えよう。