『ムーミン、背景を知ったうえで、改めて・・・』

ムーミン、背景を知ったうえで、改めてひもとくのもいい』<2018年1月22日(月)>
 「それがたまらないのよ。たまには変化も必要ですわ」。『春秋』(180122)はムーミンのママとパパの会話からムーミンそして国と言語と文化と人の関係を思う。夫の帰宅時に専業主婦がいない。「原作は家族の離散や孤独、災害などさまざまな陰りに満ちている。大学入試センター試験で、地理の設問にムーミンが登場し話題になっている。実はムーミンの原作はスウェーデン語で書かれている。詳しい学生なら『正しい選択肢なし』と答えたかっただろう。国と言語と文化と人の関係は単純ではない。原作は、欧州などでは大人も愛読している作品だ。背景を知ったうえで、改めてひもとくのもいい」。
 (JN) トーベ・ヤンソンムーミンのママとパパとの会話を如何にして考えたのか。ヤンソンはどんな環境で育ち、そして執筆していたのか。激動の時代でもあったろうし、複雑な条件の中での作品でもあろう。原作は生々しいことが入っているのであろうが、残念ながら当方は日曜日の午後7時30分のムーミンしか知りません。ムーミンは北欧のお化けのマンガであるとしか知らない私が、大学入試センター試験ムーミン問題に何だかんだと言えないが、マークシートにはそぐわない問題であったろう。正に「国と言語と文化と人の関係は単純ではない」。これは、原作を読まねばならないか。そして、フィンランドの歴史と文化をムーミンと一緒に理解していかねばならな。