『新年の白紙綴ぢたる句帖哉』

『新年の白紙綴ぢたる句帖哉』<2018年1月2日(火)>
 「うらうらと初日の影や枯木立」。『余録』(180101)は昨年新たな句が見つかった正岡子規を話題に出し、新年を考える。「まだ見慣れぬカレンダー、どのページも白いままの日記が新しい年の訪れを教えてくれる元日である。平成が来年4月で終わり、明治改元からは150年となる今年である。私たちはどこから来て、どこへ行くのか。歴史に深くおもりをたらし、未来への道筋を探る1年になるだろう。そのページに記される個々の営みが、未来へ向かう大きな時間を再起動させる年になればどんなにいいだろう」。
 (JN) 新年を迎え、カリエスに苦しむ正岡子規の気持ちはどうであったのか。一般人は、昨年が良かった人もそうでなかった人も、今年が良い年でるように思う。でも、その良い年とは何であろうか。前年比のために、まずは2017年を振り返る。日記や手帳を広げる。あの時こんなことがあった。一番の事件はあれだな。これは良かったが、これはまずい。今度は、ここでこうしようか。持ち越しの課題もある。毎年、振り返りから本年度の展望をするが、思い切った目標が立てられない。また持ち越しの課題の殆どが毎年の目標となっている。退職近きこのわが身、過去への未練を捨てて、新たな目的を考え、目標を定めねばならい。「ラインの黄金前奏曲を聴きながら、心は不安定に揺れ動く。黄昏までには時間があるか。