『「歩道は恐ろしい。だから車道を通る」。電動車椅子を・・・』

『「歩道は恐ろしい。だから車道を通る」。電動車椅子を使う知人が繰り返す言葉』<2017年8月23日(水)>
 歩道にて「何度も縁石の段差で車椅子ごと転倒した。車止めのポールに阻まれ狭い歩道をUターンできず立ち往生したこともある」。『余録』(170823)は歩道の状況がわかる地図の必要性を指摘する大阪府豊中市の齊喜慶三さんの話を紹介する。「休日になると1人で調べ続けた。歩道マップの完成には11年かかり、歩いた距離は1000キロを超えた。社会の意識は変わり、段差は低くなってきたように見える。それでも障害者が自宅から一歩外へ出るとまだまだ障壁は多いと、齊喜さんの地図が示している」。
 (JN) 建物も道も、継ぎ接ぎである日本。美しくないし使いにくい。年齢とともに、一歩一歩が上がらなくなり、ちょっとした凸凹で引っかかるようになってくる。昇り降りも段々辛くなり、アップダウンが気になるようになっていく。30年近く前に、子供たちを乳母車に乗せていたころ、苦労したことを思い出す。その頃よりは大分改善されたであろうが、まだこれから努力していかねばならない。企画する者や設計する者が自分の将来を考えて、作らなければならないが、まずは、自分たちが既にできているところを如何に不自由なく利用できるか、将来を想像しながら検討してみましょう。