『「富士見町アツモリソウ再生会議」 粘ってよかった。・・・』

『「富士見町アツモリソウ再生会議」 粘ってよかった。見つけた時は絶対に守らなきゃいかんと胸が熱くなりました』<2017年7月2日(日)>
 「幻の花」とまで言われたホテイアツモリソウが激減し、富士見町は立ち上がった。『天声人語』(170702)は、釜無山やから入笠山一帯に嘗て群生していたホテイアツモリソウの再生に努力した「富士見町アツモリソウ再生会議」の行動を伝える。「野生種の数を約10倍に増やすことができた。難航したのは交配や培養による人工栽培のほうだ。企業や高校の協力を得て実験を重ねたが、千株を植えても開花にたどりつくのは1株あるかどうか。敦盛は平家滅亡の悲劇のシンボルとなったが、その名を冠した花は絶滅の淵から救われつつある。高貴で優雅な姿は、地元の人々の粘り強さの結晶のように思われた。」
 (JN) 富士見は我が家の故郷であるが遠くなってしまった。入笠山に最後に登ったのは何時であろうか。大学生のころだろうか、もう40年は昔か。ここには家族の思いでもある。50年ほど前であろうか、夏休みはほとんど家族を顧みない父が珍しく、一家連れて山へ登った。飯盒炊爨、木の枝の箸、突然の雨、小川が激流に・・・・・。また、父と二人で、谷間や湿原地帯を歩いたあの場所は、今もあのままなのだろうか。その時に、アツモリソウとも出会っていたのであろうか。群れを成すというより塊のようになっていた蝶々やトンボ、星が多すぎて星座がわからない夜空、静かな音を吸い込んでしまう夜・・・・。自然はどんどん破壊されていったが、これを守ろとする方がいる。これからもよろしくお願いします。