『将来を考え、庭を整え、草木を育てる。園芸家精神に・・・』

『将来を考え、庭を整え、草木を育てる。園芸家精神にちょっと学んではどうか』<2017年3月27日(月)>
 「毎日の朝刊とともに世界は無数の驚愕、危険、それに叙事詩的出来事のひそむ野生の国に生まれ変わるのです」。「筆洗」(170327)はチェコの作家カレル・チャペックの言葉を紹介する。そして、「戸惑った方や、驚いた方もおられよう。きょうからの紙面刷新により小欄もこのような2段組みのスタイルに変わった。紙面を顔に見立てれば、今までは真一文字に結んでいた口がちょっと開いたかたちで、さあ何をしゃべり出すか」。また、「春秋」(170327)もチャベックの話を出す。 「『自然の行進』と名づけた。3月末、ネコの額ほどの庭にしゃがむ。すると枝先に小さな金の星が光る。若々しい緑が顔を出す。ついに芽の行進が始まったのだ。左、右、と前へ進む。どよめきも聞こえるようだ。しずかな庭が『凱旋行進曲』をかなで出した」。そして「将来を考え、庭を整え、草木を育てる。園芸家精神にちょっと学んではどうか。チャペックは木を植えると、100年後、ここが巨大な森になると心の中で思ったそうだ」と。
 (JN) 目先の快楽を追う私たちには、世論操作に操作され、新しい世界は変わらぬ世界であろうか。私たちは、何を変える必要があるのか。何を変える必要がないのか。それは、自分自身で自分が亡くなってしまう先まで考えねばならない。今が大事であるが、次の今のことを考えて、しかもみんなの今を思わねばならない。そうすれば、東京都の豊洲市場の問題、森友学園の問題、福島第一原発の問題も、起こさずに済んだかもしれない。でも、我々は未来を考えるための情報をどれだけ持っているのであろうか。新聞が全て信用でき訳ではない。偏ることなく多くの新聞とおしゃべりをすることが必要なようである。