『あふれるモノと孤立した人』〈2017年3月22日(水)〉

『あふれるモノと孤立した人』〈2017年3月22日(水)〉
 その昔、日本の庶民の暮らしは身軽であった。それが「が欧米の文明に乗り換えて1世紀半、家にモノがあふれ、時には生活がモノに振り回される今日だ」と「余録」(170322)。さらに「体力や生活意欲の衰えなどでごみの処分ができなくなった高齢者が不要なモノに埋もれて暮らす。ごみ屋敷問題の背景の一つには、人間関係の孤立などから自分自身への関心を失い、身の回りのことができなくなるセルフネグレクト(自己放任)の広がりがある。あふれるモノと孤立した人と−−思えば遠くに来たものである」と。
 (JN) いつごろから家の中がものだらけになってしまったのであろうか。日本の家庭の主役が人間から家具に代わってしまったようである。サラリーマン家庭の我が家は、昭和30年代、平屋の6畳間が2部屋と4畳半1部屋および食堂と台所で家族4人そんなに窮屈であった記憶がない。それがどんどん家具が多くなり、家を建て替えて部屋が2部屋増え人への広さも増えたが、部屋の狭さを感じていた。それから、私はそこを出て行き、その後家族構成が減少して行ったのに、今はどこの部屋もものだらけである。一家団欒は何処へ?