『紛争の霧の中に送られる隊員にはその無事と任務達成を祈る』

<2016年11月16日(水)>
『紛争の霧の中に送られる隊員にはその無事と任務達成を祈る』
 「どんな賢明な指導者も戦争になれば『霧』の中に投げ込まれたように混乱する」。「余録」(161116)は、ベトナム戦争当時の米国防長官マクナマラの言葉を伝える。そして、国連報告書で「カオス」と評された南スーダン情勢のPKOについて語る。「自衛隊に安全保障関連法にもとづく『駆け付け警護』の任務を新たに与える計画を決めた。国際人道主義にもとづく責務の内実についても国民的論議を欠いた安保関連法の一括制定だった。」
 武器を携帯している以上、どこからだれかに、その生命を狙われてもおかしくない。自衛隊が云々、日本人が何を言おうと、その地域の者からは兵隊にしか見えない。自衛隊が日本を出た以上、それは軍隊派遣である。しかも戦闘経験のない者の集まり、訓練を受けていても、戦闘がおこれば、その現場はカオスというより、パニックになる。消極的な表現だが、どうか、何も起きないでもらいたい。(JN)