『お年を重ねれば、どうしてもそういうことがあろう』

<2016年9月20日(火)>
『お年を重ねれば、どうしてもそういうことがあろう』

 昨日は敬老の日であった。「筆洗」(160920)は、年を重ねるとともにおきる老化について、中村伸郎さんエッセーの一部を紹介する。「買い物に行こうとすると奥さんにどこに行くのかと聞かれた。『11PM』。『セブン−イレブン』と間違えたが、奥さんは奥さんで気がつかず。その『セブン−イレブン』の隣のたばこ店で、今度は『セブン−イレブンください』。店番のおばあさんは、黙って『セブンスター』を差し出した。ささいな間違いに角が立つでも混乱するでもなく、なんとなく話は成立し、誰も困っていない。『セブン−イレブンください』。老いへのおそれを軽くするおまじないかもしれない。」

 元々、記憶力がない上に、老化現象を受けてはダブルパンチである。人の名前には、本当に苦労する。そして、年齢が上がるとともに、記憶だけでなく区別ができなくなってくる。そう、若い人たちの区別がつかなくなってきているのである。アイドル歌手など、48人いればそれが皆同じ、かわいい女の子の括りであり。センターが誰かなどわからない。そして、昔の記憶が直ぐ出てしまうので、センターと言えば柴田である。否、福本かな。何を言っているのか。仕事をしているうちはそれなりに刺激があり、思い出そうとする努力をするが、怠るとどんどん覚えられなくなるのだろうか。「11PMへ行ってきます」。(JN)